福祉避難所の様子
 熊本県身体障がい者福祉センター 2Fの
 熊本県聴覚障害者情報提供センターが
 聴覚障害者の避難所に。

 ふくし生協が全体を取り仕切り福祉避難所を運営。
 2Fの訓練室と研修会議室の2部屋を
 聴覚障害者の方の避難所に使用。
 このほか、肢体不自由の方と視覚障害者の方が
 1Fの部屋に避難している。
 それぞれ「福祉センター」「点字図書館」が対応。



 ■4/21(木)情報提供センターが入っている県身体障害者福祉センターが福祉避難所に指定。
 情報提供センターーは、聴覚障害者の避難者を受け入れを開始。
 ①4/21(木)福祉避難所に指定されるとすぐに6名を受け入れ。
  →ろう夫婦2組とその家族の聴者1名、難聴者1名の計6名
 ②4/23(土)朝、1組のろう夫婦とその家族の聴者1名、計3名が帰宅。
  →入れ替わりに別のろう夫婦1組を受け入れ。
 ③4/26(火)新にろう者1名、難聴者1名を受け入れ。
  ※4/26(火)現在、ろう夫婦2組、ろう者1名、難聴者3名の計8名が避難。



■4/27(水)福祉避難所に福祉バイオトイレカー(日本初!)
     
 福祉避難所である熊本県身体障害者福祉センターに
 神奈川県からシャワー付きのバイオトイレカーが支援に来た。
 バイオトイレーは、福祉センターに非難されている方々が使用。
 これで福祉センター内お風呂使用による混雑が解消されるかも。
 (ただし4月30日まで)

 <特徴>
 ・おがくずを利用した、「バイオトイレ」
 ・リフト付き(300kgまで)
 ・屋根には太陽光パネルが設置
 ・「AED」「救急セットつき」
 ・「エアコン完備

 ☆スタッフ☆
  普通救急法・AED講習を受講している。
  サービス介助士またはホームヘルパー2九取得者
  ご利用ごとに清掃し、清潔なトイレを提供




■連休中 福祉避難所(情報提供センター)の様子
 5/6(金)現在、ろう者4名、難聴者3名の計7名
          (夫婦1組、姉弟1組)

 高齢の方が多く、避難所の食事(菓子パンやおにぎりなど)では、
 糖分・塩分・カロリーが高く、血圧が高くなるなどして、食事面で苦労している。
 また、ほとんどの方が何かしらの薬を飲んでいる。
 (※持病を持たれていた方が体調を崩し1名入院している)
 5/2(月)から、夜だけは料理人の方が食事を作ってくれている。
 それ以前は、手話サークルやろう者の方たちが食事を作りに来ていただいていた。

 現在は、保健師さんによるバイタルチェック(体温、脈拍、血圧)、
 歯科衛生士さんなどによる歯のケアなど、健康面での支援も始まっている。

   
聴覚障害者の避難所 お部屋の様子
   
家族ごとに段ボールで仕切り
しかし、顔が見えないと不安だとおっしゃられるので
わりとざっくりとした仕切り方に
テレビも見られます
(字幕付き放送もOK)
 
ホワイトボードでお知らせ  電子レンジや・食料など
 毎日、ろうの若者や大学生、手話サークルわかぎの方々がお手伝いに来てくれる
おしゃべり相手、散歩や買い物の付き添いなどなど、
避難所の皆さんボランティアの方が来られるのを楽しみにしている
5/2(月)から、夜のみプロの料理人による食事が提供されるようになった




■慰問ボランティア
 避難所にじっとしている避難者の方々を楽しませようと
 若いろう者の皆さんが避難所を訪れてくれました。

 ろう青年有志による手話落語
   
「てとてと てんとうむし」の手話による絵本の読み聞かせ 




■福祉避難所(情報提供センター)
 5/8(日)ろう者1名 退所 →自宅へ
      新に ろう者1名 入所
 5/9(月)ろう者1名 入所

 ※現在、ろう者5名、難聴者3名  計8名
       (夫婦1組、姉弟1組)




■避難所生活 1F ロビーで体操!
 福祉センター内に避難している障害者の方々を集めて、体操やレクレーションが行われている。
 2Fの聴覚障害者の方たちは、毎回、ほとんどの方が参加。みんな楽しみにしている。
 

看護師さんからお話 みんなで体操1  みんなで体操2




■5/14(土)
 姉弟の2名が退所→みなし仮設住宅へ

 ※現在、ろう者4名、難聴者2名  計6名
       (夫婦1組)



■5/19(木)
 難聴者1名 退所→自宅へ

 ※現在、ろう者4名、難聴者1名 計5名
       (夫婦1組)


 ※福祉避難所会議

19日の福祉避難所会議で、今後の方針を話し合った結果、現在避難されている障害者の中には、まだ生活再建もままならい方たちがいるので、今後は、新規の入所は受け入れず、今、避難している方たちの生活再建・自立の道をサポートすることに専念することになった。 

聴覚障害の方々に関しては、全員、生活再建のおおよそのめどはたっている。
しかし、まだまだ不安なため、5月末までは福祉避難所での生活を続けたいと希望する方が多い。
【福祉避難所会議とは】
この福祉避難所を取り仕切っているふくし生協と各障害の避難所担当になっている福祉センター、点字図書館、情報提供センターが毎週火曜、木曜、土曜の午後4時に集まって報告と今後の方針などを話し合っている。
 




■5/23(月)
 避難所の皆さんは、避難してきてからずいぶん髪が伸びました。
 そこで、今日の午後は熊本聾学校にお出かけ。
 理容科の生徒に髪を切ってもらいました。
 さっぱりして、気持ちよかったそうです。
 (写真がなくてごめんなさい)


 夕食の準備
 自分たちで配膳をし、みんなでそろってお食事をします。

料理人の方が作った夕食を協力し合って準備します。 




■5/31(火)
 福祉避難所にいる聴覚障害者の方たちは、今日の午前中をもって
 みなさん避難所を退所されました。
 視覚障害者、肢体不自由者は、まだ何名か避難所に残られているため、
 福祉センターとしては、福祉避難所を継続しています。

  ろう夫婦 2名 → 自宅へ
  ろう者 1名 → 熊本市営住宅へ入居
  ろう者 1名 → 熊本市営住宅へ入居
  難聴者 1名 → 自宅へ

 ※計5名退所 残り0名

前日の夜(5/30)ボランティアの方たちとお別れ会
皆さん、ご苦労様でした




■福祉避難所 福祉相談所を開設
 福祉避難所になっている熊本県身体障がい者福祉センターでは
 6月いっぱい福祉相談所を開設。
 相談を希望される聴覚障害者の方は、通訳者を依頼してお越しください。

 【相談日】
 ・曜日  毎週火曜と金曜日
 ・時間  13:00~17:00
 ・場所  熊本県身体障がい者福祉センター 1F相談室
       (熊本市東区長嶺南2-3-2)
 ・相談員 熊本県社会福祉士会から派遣される社会福祉士

 ※相談を予約される場合は、情報提供センターをとおして予約できます。
   熊本県聴覚障害者情報提供センター
   FAX 096-385-7821
   E-mail center@kumajou.jp



■6月中旬から 福祉避難所を出られた聴覚障害者の方のお宅を訪問
 福祉避難所に避難された聴覚障害者の方は、全部で13名。
 自宅に戻られたり、新しい住まいに引っ越されたりと、皆、それそれの生活を送られている。
 福祉避難所を出てから半月がたち、何か困っていることはないか、各お宅を訪問して、
 現在の生活状況について伺っている。
 訪問は1回で終わらず、今後も続け、支援を継続していく予定。

日常生活を取り戻しつつあるが、現在も余震が続いている状況のため、
夜は眠れず、また大きな地震が起こったらという不安を抱えている。




■福祉避難所の終了
 聴覚障害者の方たちは、5月31日に全員避難所を出られましたが、
 視覚障害者、肢体不自由者の方たちが、まだ残られていました。

 6月30日、1名の方を残して、全員、避難所を出られました。
 これにより、福祉センターとしての福祉避難所は終了しました。
 (残り1名の方は、能力開発センターの福祉避難所に移られました。)